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アメリカ グレイ捕獲作戦⁉

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グレイを沼で捕獲⁇
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グレイ捕獲作戦⁉

これは、あるアメリカ人男性が、かつてアメリカで本当に起きた事件について、自身の父親から聞かされた話であると言います。

時は太平洋戦争終結後のアメリカ、男性の父親「J・B」は当日、スペリオル湖ミシガン湖に接する、ウィスコンシン州の若き州兵でした。

1940年代後半のある夜、仲間と一緒に駆り出され、数台の大型軍用トラックに分乗。その後、全員がトラックから降ろされるが、自分達が動員された理由も分からぬまま、隊列を組んで長い林の一本道を歩く事となった。

しばらくすると、強烈な多くのライトに照らされた沼にたどり着いた。そこには、すでに銃を構えた多くの陸軍部隊の兵隊が、沼を取り囲んでいたのだ。

J・Bは仲間と一緒に、「これは訓練の一つか、侵入したソ連兵の一団を捕らえるためだ」と語り合った。だが、目標はあくまでも沼の中にあるようである。それに大きな軍用テントの中に、将校たちに混じり、科学者と思える人間が数人いる。彼らは何やら緊張した面持ちで、激しく議論している。

そのうちに上官から、「これは訓練ではない。沼地に追い込んだある特殊な生物を捕獲する為に、お前たちは招集されたのだ。」と聞かされた。その生物の捕獲を確実にする為、J・Bたち州兵も駆り出されたのだった。

J・Bは潜水士の資格を持っていた為、6人乗りのゴムボートに仲間と一緒に乗り込み、大きな網の周囲を固めるよう命令を受けた。

そうこうする中、闇夜に大音響が轟、沼の中央に巨大な水柱が数本立ち上った。すると、バシャバシャと激しい水音を立てながら、得体の知れない何かが、川の出口に向かい突進してきた。そして二重に張った網のひとつに飛び込み、網にからまり激しくもがいている。

J・Bたちは、急いでゴムボートを漕ぎ現場に到着した。しかし、J・Bは驚きのあまり軍事用懐中電灯を水中に落としてしまった。何故なら、網にかかったのが、おぞましい姿の怪物だったからである。

仲間の懐中電灯に照らし出されたその怪物は、目が異様に大きくカエルの様に飛び出していた。ヌメヌメとした体は粘液に覆われ、灰色がかったピンク色をし、大きさは人間の子供くらい。両手足は異様に細く、指先には水かきが有った。

J・Bは水中に飛び込み、怪物に麻酔注射を打とうとしたが、ものすごい力で暴れ回るので何も出来なかった。そこで網の一部を切断し、そのままくるんでゴムボートに引き上げて麻酔を打った。この作業は難航を極め、1時間も掛かってしまったと言う。

怪物をゴムボートに引き上げた瞬間、周囲に鼻が曲がるほどの強烈な生臭いにおいが漂い、仲間の何人かは胃袋が空になるまで吐いた。

ゴムボートを漕いで本部近くの岸につけたが、そこにはすでに同じ怪物が2匹、本部テントに運び込まれていた。その後更に1匹運び込まれたので、捕獲した怪物の数は全部で4匹であった。

J・Bたちの任務はそこまでで、後は陸軍が全て引継ぎ、州兵達は全員一か所に集められ、上官から、「今夜の任務は極秘である!」と伝えられた。そして、一人一人宣言をし口外しないことを誓わされたのだ。実はこのとき、J・Bたちが見た怪物はグレイだったのである。

J・Bは、その後、朝鮮戦争に補給部隊として参加したが、戦闘で負傷したため帰国している。その前後いずれかの時期に、自分の息子(当時小学4年生か5年生)に、この時の話を語っている。子供だから良いと思ったのか、自分の死を察知して言い残したのかは不明だが、J・Bは、朝鮮から帰国後3年、自動車事故に巻き込まれて死亡している。


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