【遺跡】ジュピター神殿 バールベックのトリリトン
建材としては世界最大のトリリトンとは?
バールベックそれは、ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されている、レバノンの東部にある古代遺跡である。
名前の由来は、フェニキアの神ハダド(バアル)ベカー高原の主神が祀られていた事だと言われている。この都市は、3000年前ごろフェニキア人が築いたが、後にローマ人に征服された。
これにより、ギリシア・ローマ系の神々と習合が進み、祭神はジュピター・ビーナス・バッカスとなった。
見出し画像のジュピター神殿!遺跡の大部分は損壊してしまい。神殿跡に残るのは「6本大列柱」のみ。ですが、バールベック遺跡の象徴となっています。
そのジュピター神殿に使用されている、通称「トリリトン」(驚異の三石)と呼ばれる組み石。このトリリトンとは何か?上の画像を良く見て頂きたい。実はこのジュピター神殿だけでなく、バッカス神殿・ヴィーナス神殿もまた、世界最大の石のプラットフォーム上に建てられている。 これらの巨大な石灰岩のブロックは27個からなり、その中でもとりわけ大きな3個のブロックが基部にあり、それが「トリリトン」と呼ばれている。長さ18メートル・幅と高さは4メートル程、重さは650t-970t。建材として使われた切石としては世界最大!である。
このトリリトン970tを運搬するのに、1万5000人が必要らしい。本当に人の力で運べるのか疑問では有るが、神殿建造当時すでに木製の大型クレーンが開発され、使われていた、という説も有る。となれば、何か効率的に運べるソリの様な物も有ったのかもしれませんね。