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実話⁉ハーメルンの笛吹男とは何者だったのであろう?

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男との約束を守らなかった街は・・・
https://codomoto.net/minitheater201506.html

実話⁉ハーメルンの笛吹男

グリム童話にある「ハーメルンの笛吹男」、これは実話として伝承され、グリム兄弟など多くの者達に記録された事で、今に伝わっているそうです。

あらすじ

「約束は守らなければなりません!」これに尽きる、教訓となる実話です。


ネズミの大発生に困っている街に、1人の男が現れ報酬を約束に、笛の音でネズミを退治しました。しかし、人々は約束の報酬を払いません。すると男は後日現れ笛を吹き、街中の子どもを岩山へ連れ去ってしまいました。

伝承の詳細

この事件が起きたとされるのは、1284年6月26日 ドイツ ハーメルン、当時ハーメルンの街にはネズミが大繁殖し、人々を悩ませていた。そんなある日、色とりどりの布で作った衣装を着た男が現れ、報酬と引き換えに街を荒らすネズミを退治してやると持ちかけた。ハーメルンの人々は男に報酬を約束した。男が笛を吹くと、街じゅうのネズミが集まってきた。男はそのままヴェーザー川に歩いてゆき、ネズミを残らず溺死させた。しかしネズミ退治したにもかかわらず、ハーメルンの人々は笛吹き男との約束を破り、報酬を払わなかった。


報酬が払われなかった事に憤慨した男は、 街から姿を消した。だが、6月26日の朝(一説によれば昼間)に再び現れた。そして住民が教会にいる間に、男は笛を吹きながら通りを歩く。すると家の中に居た子供たちが次々に出てきて、男のあとをついていった。子供達は男の後に続いて街を出て、市外の山腹にあるほら穴の中に入っていった。そして穴は内側から岩でふさがれ、男も子供たちも二度と戻ってこなかった。この時、居なくなった子供達は、130人にもなると言う。また、足が不自由な為に、他の子供達よりも遅れた子供1人、もしくは目の見えない子供、耳の聞こえない子供の2人だけが残されたと伝える。お話もあります。

マルクト教会のステンドグラス

このハーメルンの街で起きた事件は、マルクト教会のステンドグラスに描かれていました。このステンドグラスは、1300年頃には既に存在していましたが、1660年に破壊されてしまいました。これを、14世紀から17世紀にかけての複数の記録・文献に基づいて、現在のステンドグラスが復元されました。このステンドグラスの中の男は、色鮮やかな衣装をまとい、子供達は白い着物姿であるのが特徴です。


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https://4travel.jp/travelogue/11026474


このステンドグラスには、説明文が添えられています。

Anno 1284 am dage Johannis et Pauli
war der 26. junii
Dorch einen piper mit allerlei farve bekledet
gewesen CXXX kinder verledet binnen Hamelen gebo[re]n
to calvarie bi den koppen verloren
— http://www.triune.de/legend

上記の文章が翻訳されたもの

1284年、聖ヨハネパウロの記念日
6月の26日
色とりどりの衣装で着飾った笛吹き男に
130人のハーメルン生まれの子供らが誘い出され
コッペンの近くの処刑の場所でいなくなった

「コッペンの近くの処刑の場所でいなくなった」、コッペンとは丘の事だそうです。ですが、ハーメルンの街付近の、どの丘を指すのかは不明だそうです。
このステンドグラスは、悲劇的な事件を忘れないように、制作されたと考えられています。また、ハーメルンの最古の記録は、1284年のこの出来事を起点にした年代記となっている。

実在する通り

実はハーメルンの笛吹男が通った通りは、「舞楽禁制」と名付けられ、現在でもこの通りではいっさいの音楽演奏が禁じられており、結婚式やお祭りのパレードもここ通る際には演奏を中断して静かに行進するのが習わしになっている。

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ドイツ、ハーメルンの町で「笛吹き男」伝説に触れる | ドイツ | LINEトラベルjp 旅行ガイド

子供達は何処へ?

伝染病説

ハーメルンの街は、ネズミの大繁殖に困っていた。何故なら、ネズミは疫病などを媒介する。13世紀のドイツは「黒死病(ペスト)」が蔓延し、多くの人が犠牲になったと言う。この為、実は130人の子供達は、ペストなどの疫病で亡くなったとする説である。


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https://note.com/19527/n/n42f200a7a277

少年十字軍

十字軍遠征とは、西ヨーロッパのカトリック諸国が、聖地エルサレムイスラム教諸国から奪還することを目的に派遣した遠征軍のことである。 第1回十字軍(1096年 - 1099年)~第9回十字軍(1271年 - 1272年)まであり、少年十字軍とは第4回十字軍(1202年 - 1204年)の後、フランスやドイツにおいて神の啓示を受けたとする少年エティエンヌの呼びかけにより、少年・少女が中心となって結成された十字軍の事。


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http://www.gregorius.jp/presentation/page_81.html


しかし、少年十字軍の末路は悲惨なものとなる。北フランスの少年エティエンヌが「神の手紙」を神から手渡されたとし、聖地回復をするようお告げがあったと説いて回り、感化された熱心な少年少女らで結成された。その数、数千人から2万前後の少年少女が集まったとされている。聖地へ向かう為の船がなく、満足な遠征費も無い。無償で船を提供すると言う商人の支援により聖地へ向かったものの、7隻の船のうち2隻の船が難破、無事だった船もアレクサンドリアで奴隷商人の手に渡ってしまう。

またドイツでも、ニコラスという青年に煽られた少年達がイタリアを目指し、アルプス山脈を越えてローマにたどり着いたが、教皇の説得によって故郷へと引き返した。結局、彼を含め故郷に戻れた仲間はほんのわずかであったという。

ちなみに、エティエンヌの少年十字軍が平均年齢12歳程度だったのに対し、ニコラスの少年十字軍は15歳程度だったとされる。どちらの少年十字軍も、多くの少年少女が犠牲になりました。この事が、130人の子供が消えたとする説である。

笛吹男は何者か?

魔法使い説

ハーメルンの笛吹男」の事件が事実である!とすると、笛吹男はいったい何者か?と言う疑問がわいてくる。ラテン語の碑文には、この笛吹き男の正体はマグス(魔法使い)であったと刻まれている。確かに笛を吹きならすだけで、ネズミや子供達を集め連れ去るのは、魔法と言ってしまえば説明が出来てしまう。説明が出来ないのが、魔法でもあるのだが。


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https://www.gettyimages.co.jp/写真/魔女?mediatype=photography&phrase=%E9%AD%94%E5%A5%B3&sort=mostpopular

死神説

連れ去られた子供達が、ペストなどの疫病で亡くなったとする説、子供たちはヴェーザー川で溺死したとする説、土砂崩れにより死亡したとする説などがある。また、子供達の行進は死の舞踏の表現であるとされ 、こう言った事から、笛吹男は死神の象徴であるとされている。死神はしばしば笛吹き男のような、まだら模様の衣装を身にまとった姿で描かれる事にも起因する。

未来人説

未来人説と聞くと、皆さん何をそんな素っとん狂な!と思われるでしょうが、まあ聞いて下さい。

移民や植民などにより、13世紀のドイツ地域は、あまりにも多くの人口を抱え込んでいた。だが、子供の移民は記録されていないらしいのです。理由の一つとして、児童売買は当時は珍しい習慣ではなかった事から、植民請負人に売られたとの説が提言されています。

この人口過多のドイツで、「黒死病(ペスト)」が蔓延する。これにより、多くの子供達も犠牲になったと思われます。

もし、笛吹男が未来人であり、この惨状を知っていたとしたら。ハーメルンの街ではネズミが大繁殖し、いずれ疫病が蔓延し、子供達が多く亡くなる。その前に子供達だけでも、安全な場所に導く。

笛吹男を伝える色鮮やかな衣装、これは当時の人達からすれば、見慣れない服装だった可能性がある。そして最大の疑問は、笛の音でネズミや子供達を集める。これは現代の技術では、少し難しいのではないかと思います。ですから、魔法使いと称されるのでしょう。

「余りにも発達した技術は、それを目にした者には、魔法にしか見えない!」
新世紀エヴァンゲリオン出演:惣流・アスカ・ラングレーさん談


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https://matome.naver.jp/odai/2145282400465011601/2145282828070314403

これ本当にアスカさんの言う通りだと思います、説明出来ない技術を魔法と言うのです。今の技術を昔の人が見たら、「魔法?」と言うと思いますよ、きっとね。