切り裂きジャックとは、いったい誰だったのか?
19世紀末、霧のロンドンに出没し、5人の売春婦を殺害しバラバラに切り刻んだ、連続殺人犯が居た。
「切り裂きジャック」色々な映画などに登場する為、その名をご存知の方も多いと思います。
1888年8月31日~11月9日のおよそ2ヶ月の間に、犯行は行われた。鋭利な刃物を使い腹部を切り裂き、内臓を引き出した。また時には、子宮・性器・膀胱を持ち去るなど、目に余る程の残忍な犯行であった。
最後の犠牲者メアリー・ジェーンケリーは、首と左腕がもげかけ、太ももはすねまでめくれ上がる程、深く切られていた。しかも、切り取られた両乳房や鼻、皮膚などはテーブルの上に積み上げられていた。更に、切り裂いた腹部から引きずり出された内臓が、壁の額縁に飾られていたと言う。
警察は血眼になり操作をし、切り裂きジャック自身は幾度も新聞社に、署名入りの犯行予告を出し挑発した。だが結局、犯人を捕まえる事は出来なかった。
昨今の映画やマンガの様に、当時本当に世界中の「名探偵」がこの難事件に取り組んだとの事。その際に、容疑者は幾人もピックアップされた。しかし、決め手に欠けていた。実は、今現在も誰が犯人だったのかは、謎のままである。
そんな中、新たな見解として「犯人はフリーメーソンでは?」と言う者たちがいる。殺された売春婦は一様に、喉を切り裂かれている。これは「フリーメーソン」が裏切り者に課す、儀式に似ていると言うのだ。
そして4番目の被害者、キャサリン・エドウッズの顔には、フリーメーソンのシンボル、コンパスが彫られていたと言う。
さらに、2015年 イギリス家計調査サイトが、1923年までのフリーメーソン会員記録を公開した。そこに容疑者のひとり、マイケル・メーブリックの名が有った。
更に、当時の捜査関係者の多くも、フリーメーソンであった。この為、組織を守る為に犯人を知っているにも関わらず、逃がしていたのでは?との憶測も呼んでいる。