大洪水は本当の事?その根拠たるや!
旧約聖書のノアの箱舟、この話はほとんどの方がご存知でしょう。
そうです、空前絶後のカタストロフィ!堕落した人類に怒った神が、洪水によって人類を滅ぼす事にした。だが、正しき人・ノアとその家族だけは助けると決め、箱舟を造らせたという話です。
40日降り続いた雨は、大地をおおうほどの大洪水となり150日もの間、水は引かなかったが、ノアとその家族だけは生き残った。水が引き箱舟は、現在のトルコ東部に漂着した。
旧約聖書は神話である、だが、まったくのフィクションとも言い切れない。箱舟が漂着したと考えられているのは、トルコ東部のアララト山。ここで1949年に海抜4700メートル地点で米軍機により、巨大な船体らしき物体が撮影された。2006年には同地点で氷河に埋まる巨大建造物の衛星写真が撮影されている。さらに1955年には海抜2000メートル地点でトルコ空軍機が、船形地形を発見した。
2010年にはトルコと中国の考古学者による共同探検隊が、アララト山頂付近で木造住居のような構造物を発見。その持ち帰った木片を分析すると、4800年前の物であった。
大洪水を後押しする説がある。それは、古代に水位の上昇があった裏付けとして、米コロンビア大学の地質学者ウィリアム・ライアンの調査隊は、黒海の海面下120メートルで古代の海岸線と砂浜の跡を発見した。
実はノアの箱舟の話は、古代メソポタミアの神話・ギルガメシュ叙事詩がモデルだとも言われている。その他にも、インド・ギリシャ・アステカ・ネイティブアメリカンのホピ族の神話などにも、同様の話が見受けられる。この事から、世界をおおった大洪水が実際に起きた。これにより、様々な神話が生まれた可能性を、否定する事は出来ないであろう。