オカルトひろば

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ドゴン族の神話 驚愕の 天文学知識

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フランスの人類学者ジェルマン・ディータレン女史とマルセル・グリオール博士は1950年に論文を発表した。その論文にドゴン族の、驚きの天文学知識についてが述べられている。


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ドゴン族とは、西アフリカのマリ共和国 ニジェール川流域のバンディアガラの断崖に居住する、原始的な生活をいとなむ人々です。

ドゴン族の天文学知識


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ドゴン族はシリウスを信仰しています。シリウスとは、おおいぬ座で最も明るく光る1等星です。またシリウスと、オリオン座のベテルギウスこいぬ座プロキオン、この3っつの星で冬の大三角と言われています。シリウスは一つの恒星に見えますが、実はシリウスA・シリウスBから成る連星であります。


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なんとドゴン族は、非常に古くから伝えられる伝説によって、シリウスが連星であり 伴星シリウスBを持つことや、公転周期が50年であることを知っていました。さらに、シリウスの伴星が白色矮星である事の様な伝説があります。

しかし、シリウスの伴星とその周期が分かったのは1862年シリウスBが白色矮星と分かったのは1915年で、望遠鏡の発達と共に確認される様になりました。


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ドゴン族の神話では、シリウスAの事を「シギ・トロ(シギの星)」とか、「ヤシギ・トロ」と呼ぶ。「ヤシギ」とは、神話に登場する双子の1人で、 「トロ」は星を意味している。

シリウスBの事を「ポ・トロ(小さな星)」と呼ぶ。「ポ」とは、最も小さな実をつける穀物の名前。シリウスBは、半径は地球ほどだが、質量は太陽ほどもある。どうやら、地球には存在しない物質で出来ているのだとか。この大きさに対して、質量が考えられない程重いと言う事が まさに、白色矮星の特徴とされている。

こう言った天文学的知識を、何故ドゴン族は古くから有していたのだろうか?

ドゴン族は他にも、地球が太陽を周回している事、太陽系内の惑星・衛星の事、いずれも望遠鏡の発達によって知り得た事を、大昔から知っていたのだ。

懐疑的意見

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しかしマルセル・グリオール博士の情報は、裏付けが無いと言う指摘もある。実はドゴン族は、明るいシリウスの事は知っていたが、「ポ・トロ」の事はグリオール博士に情報を提供したグループ以外は知らなかった。

また、シリウスが連星であると言う事は、もともとドゴン族は知らなかったとされている。

どういう事なのか?考えられる事は、グリオール博士の知識の混同である。というのも、情報提供者は1人だけ・通訳も1人だけ、口伝だったのだろう?神話を記した物も無いのである。

残された謎 シリウスC

実はドゴン族の神話には、シリウスCなる物がある。シリウスの連星は、シリウスA・シリウスBだけでなく、そこにシリウスCを加えた3っつの星であると言う。このシリウスCを「エンメ・ヤ(女のモロコシの星)」と言い、「ポ・トロ(小さな星)」の4分の1の重さで、もっと大きな公転軌道を移動している。さらに、シリウスCは「ニャン・トロ(女の星)」という惑星を伴っている。

尚、シリウスCについては、1995年 天体物理学の領域からシリウスCの存在を推定する論文が、『Astronomy and Astrophysics』天文学の専門誌に掲載された。だが現代の観測技術を持ってしても、シリウスCの存在は確認出来ていません。

私達にドゴン族の神話を伝える際に、グリオール博士の知識が一部入ってしまったのではないか?と指摘する学者達の言い分も一理あると思います。ですが、謎を解く鍵は神話に有るのではないでしょうか?また、シリウス神話はドゴン族の他、3っつの部族が共有する神話なのです。