領有権をめぐり、アテナと海神ポセイドンが争いに⁉
アテナイのアクロポリスには、本当に神々が集っていたのかもしれない。
何故なら、この様な伝説があるのだとか。実は、アテナイの守護神は、すんなりとアテナに決まった訳ではないのだ。
アテーナーとポセイドーンの紛争
(ルネ=アントワーヌ・ウアス作、1689-1706年頃、ヴェルサイユ宮殿蔵)
アテナと海神ポセイドンは、アテナイの領有権をめぐり争いに成ってしまった。
アテナイへの贈り物として、ポセイドンは三又の鉾で岩を撃ち、アクロポリスに海水を噴出させたのだ。
これに対しアテナは、オリーブの木を出現させた。アテナイの住民達は喜び、女神を選んだ。これ以後、彼女がアテナイの守護神と成ったと言う。
この伝説は、パルテノン神殿の彫刻としても描かれている。この事からも、住民達がとてもアテナを崇めていた事が伺い知れる。
他に同神殿のレリーフには、神話・伝説・行事・歴史、そしてトロイア陥落の場面も描かれている。
もしかしたらこの時代の史実が、後に神話と呼ばれる事になったのでは?これは、私の希望的想像でございます。
ですが、このアテナとポセイドンの争い、あながち作り話でもないのかもしれません。
何故なら、エレクテイオン(アクロポリスにある神殿)付近に、ポセイドンが開けたと言う、3つの穴が残されているらしいのです。