メサ・ヴェルデはクリフ・パレスと呼ばれる
メサ・ヴェルデとは、断崖をくりぬいて造られた集落遺跡群である。スペイン語で「緑の大地」を意味すると言う。
場所はアメリカ コロラド州南西部、この地にネイティブ・アメリカンのアナサジ族が住み始めたのが紀元1世紀頃。
彼らは9世紀には、日干しレンガの壁で区分けされた宗教儀式の為の施設や、集落を築く様になっていた。
12世紀頃になると彼らは外敵に備えて、「岩窟住居」を造り始める。この「岩窟住居」は「クリフ・パレス」と呼ばれ、約200室存在する。4階建てのマンションに相当する高さの物も有り、「宮殿(パレス)」にふさわしい高層住居である。
だが、14世紀になると突然、この集落を放棄してしまう。理由については現在も分からず、考古学的にも大きな謎となっている。
このメサ・ヴェルデは北米最大級の集落遺跡とされ、現在、世界遺産に登録された国立公園の一部となっている。また、メサ・ヴェルデ管理地区 は1987年5月29日にアメリカ合衆国国定歴史建造物に指定された。