念じるだけで火を呼びおこす、パイロキネシスとは?
火を呼びおこす超能力 パイロキネシス!
この世には火の触媒の様な役目を果たす人間が存在し、その多くは20歳以下の少年・少女たちに見られる。彼らは火を呼ぶ事が出来るのだ。
これは、アメリカの作家で、「超常現象研究の父」と言われる、故チャールズ・フォート(チャールズ・ホイ・フォート)の言葉である。
映画や漫画に登場し、彼らはファイヤースターターとも呼ばれる。アメリカ映画の「炎の少女チャーリー」などが有名である。
髪が燃える少女
2007年1月 ベトナムで珍しい事例が報告されている。それは、15歳の少女の身に起きた出来事だ、少女の髪の毛が授業中に燃え上がったのだ。
少女が授業を受けていると、シューシューと音を立てて髪の毛が燃え上がった。世に、人体発火現象なる報告もあるが、少女の様に髪の毛から火がつくのは珍しい。異例中の異例と言える。
当然、少女の近くに火元は無く、着ていた服が静電気で発火したわけでもない。病院の診察でも、体に異常はなかった。
この現象は3日連続で起こったが、少女は熱も痛みも感じなかった。しかし、髪の毛が燃えた後は、極度の疲れと頭痛が有ったと言う。
この事件に対し研究家の間では、精神的な事が原因となり、発火現象を起こしたのではないかと言われている。
火を呼ぶ能力者
1882年12月1日の「ニューヨーク・サン紙」に、不思議な男が紹介されている。記事によると、アメリカ ミシガン州ポーポーに住む、A・Wアンダーウッド 24歳、彼がある時、ハンカチに息を吹きかけると、ハンカチはポッと燃え上がり、灰になるまで燃え続けたと言う。
そればかりでなく、彼は紙や木の枝など、マッチで燃やせるものなら何でも燃やす事が出来たのだ。この様な能力を、パイロキネシスと言う。そう、アンダーウッドは、パイロキネシス能力者である。
しかし、たいていは自身の意い通りにはいかない。アンダーウッドの様に、火をコントロール出来る能力者は少ないと言う。
制御不能な能力?
1983年8月 イタリア フォルミカ村に在住ベネデッド・スピーノの身辺で、原因不明の火事が何度も発生した。火の気もないベッドが燃えたり、ペンキ缶に火が付き爆発したりと・・・。
これに興味を持った超自然現象研究家デメトリオ・クローチェは、ベネデッドに対し様々な実験を行った。その結果、ベネデッドの能力の発動は、無意識下であり、本人の意思とは無関係である事が分かった。それどころか、この力を発動させるどころか、止める事さえ本人には出来ないと言うのだ。
やがて興味本位で彼を見に来る人々が増えた、この為、ベネデッドは嫌気がさし、村を逃げ出した。
能力者は思春期に多い?
パイロキネシス能力者の多くは、思春期の少年少女が多い。
一説によると、彼らがストレスを抱えた状態になると、発火現象が起きやすいとも言われている。しかし、詳しい原因は分かっていない。
人体発火現象
念じるだけで火を呼びおこすパイロキネシス、この超能力が人体発火現象の謎を解くヒントにもなる?そう考えたのは、「超常現象研究の父」故チャールズ・フォートだ。
この人体発火現象とは、何の前触れも無く突然に体が燃え始め、最悪の場合、わずか5分で灰と化すものだ。
発火した炎の温度は、火葬用の焼却炉の温度、約970~1300度よりも高い事が分かっている。しかし、不思議なことに犠牲者の周囲には、炎の発生源が見つからない。
また、人体以外には燃え移る事も少なく、周囲は壁や床がわずかに燃えるだけで、家全体が焼失するほどの火災になることもない。