木製版ストーンヘンジ!そこに込められた思いとは?
ウッドヘンジそれは、その名の通りストーンヘンジの木製版であろうか。
ストーンヘンジから2キロ北西に、ウッドヘンジがある。紀元前2000年頃の遺跡で、中央部には6重の同心円を描くような、柱穴がある(現在はコンクリートでふさがれている)。
同心円の周囲は溝や土手で、全体で85メートル規模の構造物だったようだ。中央の柱穴には深さ3メートル、地上の高さ7.5メートルの木製の柱が、160本以上立てられていた。
ウッドヘンジの謎は、やはりその名の通り木である。ウッドヘンジの「木」は儚い生命の象徴であり、一方のストーンヘンジの「石」は死後の永遠性である。すなわち、生と死の対比をセットで表すものだった。
ウッドヘンジは、ストーンヘンジとセットで、古代人の死生観を表す巨大な宗教施設だったという。
最近の調査報告によると、ウッドヘンジの木柱が腐敗しいた後に、新たに石柱が建てられて「ストーン」ヘンジになった可能性も示唆されている。