死ぬまで踊りをやめられない恐怖
踊りを止める事が出来ず死ぬ、そんな事があるだろうか?中世ヨーロッパに、実際にその記録が有るという。
ある日突然、踊りだした少女。昼夜を問わず踊り続け、そのまま衰弱し、亡くなったらしい。その後、村人も続々と踊り出したと言う。
「死の舞踏」中世の美術において、描かれたモチーフである。背景には14世紀に流行した「黒死病(ペスト)」、ヨーロッパ全土で猛威をふるい、多くの死者を出した。この病が、関係していると言う。
しかし、高熱となり皮膚が黒く変色して死ぬ事になっても、患者が踊り出す事は無い。
ただ、当時の人口の約3割以上がペストで亡くなった。この事から、ペストへの恐怖で半狂乱になり踊りだす、集団ヒステリーが発生した事はあったと言う。これが美術史上の「死の舞踏」である。
1581年 フランス・ストラスブールで本当の意味での「踊り病」が流行しだした。初めに、フラウという女性が路上で突如踊り出し、その半狂乱の踊りは4~6日続いた。だが、一週間もしないうちに、そこに34人が加わり、一ヶ月後には400人が「踊り病」にかかり、踊り始めたと言う。
男女問わず、食べず飲まず、死に絶えるまで踊り続けたと言う。政府はこの暴動を止めようと、役人を向かわせた。だが、当時の医師が、更に踊る事で症状が治ると考え、音楽を流しダンスフロアまで作って対処した。
その結果、100人近くが心臓発作や脳卒中、極度の疲労で死んでしまった。
この「踊り病」、集団ヒステリーと言われている。他の説としては、麦角中毒。麦角中毒とは、ライ麦に付いた麦角菌による中毒で、中世ヨーロッパではライ麦パンを食べていた為、度々中毒が起こっていた。
麦角菌は神経に毒性を与える事が有り、手足が燃えるように熱く感じるらしい。それ故、手足を振り回して苦しむと言う。更に、幻覚作用も有るらしい。
しかし何故、突然発生し、伝染するのかは謎なのだと言われている。オカルトひろば
参考元 学研プラス
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